沖縄の賃貸マンションで民泊をしている宮城です。
今や民泊をやってる方は珍しくないですね。
それではマンションで行う民泊について下記してみます。

民泊をマンションで開業できるのか？
結論から記載しますと、
開業できる物件と開業できない物件があります。

基本的なことですが、
マンションは１オーナーで所有しているもの、
区分所有者複数人で所有しているものと主に２種類です。

僕が沖縄で借りているマンションは1オーナーなので、
割りと簡単にオーナーから了解を得ることが出来ました。

対して区分マンションでは、
区分所有者によって構成される管理組合があり、
その組合で作る管理規約で民泊が禁止されていない場合は開業可能です。
但し、落とし穴があります。

落とし穴①

3年前、福岡へ出張が多かったのですが、
その時の関与先（宅建業者）から、

「区分所有者から民泊を行いたいので改修工事等のスキーム作りを依頼された、
ついては手伝ってほしい」

という依頼を受けました。

その物件は、昭和50年前半築でしたが博多中心部にあり、
30㎡程度の間取りで60室以上ある大型マンションで、
事務所やサービス店舗としてもかなり利用されておりました。

立地の良さから民泊をすればかなりの人気になること請け合いでしたが、
まず関与先に
「管理規約で民泊が禁止されていないか確認するよう」
伝えましたが、
「こんなにたくさん事務所や店舗が入っているんだから民泊禁止なわけないじゃない」
と改修工事をどんどん進めました。

僕のお手伝いは収支表を作ってあげることで、
売却した場合の利益を出す必要から、
管理規約の取得を依頼しました。

ここまでの話でオチが見えていると思いますが続けると、
僕の手元に管理規約が入り確認していくと、
まんまと「民泊禁止」条項があったのです・・・

その旨を伝えると、
関与先は唖然として一瞬時が止まったようでした。
オーナー様の大事な資産を思い込みでおかしくしてしまったのですから当然ですね。
幸いこの物件は改修工事を終え賃借しましたので、
投資した割には利益にならない、という程度で難を逃れました。

落とし穴②

4年前、新宿区の億ションをオーナー様の依頼で売却しました。
物件購入1年後です。
なぜ売却したのかというと、民泊ができなくなり収益性が下がったからです。

その物件も前述のものと同様に、
立地の良さからかなりの反響物件となっておりました。
また、購入時は「民泊禁止」事項は管理規約にありませんでした。

しかし落とし穴がありました。
これは購入後に分かったそうなのですが、
管理組合では常に民泊が問題として議事に上がっており、
このオーナー様が購入後に賛成多数をもって可決され、
「民泊禁止」条項が追加されてしまったのです。

この物件は高額だったため、
賃貸としては利回りが悪く多少の損失で済むならと売却することになり、
前述したように僕が売却のお手伝いをさせていただきました。

いかがでしょうか。
世間が民泊開業で沸き立つ中、
物件選びを誤ると損してしまうという事例を紹介しました。

あくまで事業ですからリスクはあるということをご理解いただき、
物件選びからサポートさせていただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

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